重ねられた生活 20170701~0707

0701(Sat)

忙しく働いた。日中すこぶる具合が悪かったのだが、働いているうちにうやむやに回復した。そんなのっておかしいではないか。帰宅してからとんがりコーンを食べた。うーん、クラシック。
 
 

0702(Sun)

朝から丸ノ内線であちこち。暑い。仕事そのものは早く上がれたのでその足で丸善本店へ。2時間くらいうろうろして、勉強に関する本を2冊お買い上げ。キェルケゴールの日記が翻訳されて出ている…!それから『哲学用語図鑑』の続編が出ていることを確認。両方とも部屋にスペースが確保できたら購入しよう。大型書店や図書館に行くと棚の端から全部読みたくなってくる。古書店に行くと読み切れないんだという事実の前に嬉しくなったり悲しくなったりする。同じように本に囲まれてる空間なのに、変だよね。
 
最近ひどく寝不足だった上に暑さにやられてしまったところもあって泥のように眠る。花がそろそろダメだなとか思いながら。
 
 

0703(Mon)

朝から山手線であちこち。中央線でもあちこち。高円寺に来るたびに、中央線沿線は僕が住むところではないなと感じる。街に愛されない、そんな感じがする。
 
それにしても暑い!体がまだ暑さに慣れていないせいかスゴイ量の汗をかく。不快だ!
 
仕事の移動の合間にまた書店に逃げ込む。花屋ものぞく。でも花は、あの店で買うことに決めている。そして、終電。
 
 

0704(Tue)

コアラのマーチを食べた。うーん、クラシック(2)
 
それはそうと、あることが起きて。というか、起こしていて。大丈夫だから、いつも通り慎重にやろうね。そうしたら、うまくいくはず。と言い聞かせている。
 
カルヴィン・ハリスの新作欲しいなあと思いながら仕事に明け暮れていた。部屋に帰ってから花を処分した。
 
 

0705(Wed)

女の子たちの格好に夏がやってきたなと感じる。ぼくたちおじさんは、梅雨も夏も対して変わらない。会社員はまっことつまらんなと思う。
 
オランジーナの炭酸水のやつ、めっちゃおいしくないですか!?と思っているのだけれども、成分とか見るとまあ普通にジュースだよね、そりゃ美味しいよねと。
 
夜中に眠い目をこすりながら妙なことを書き上げる。もともとは君とあの娘の偶然、そしてそれは僕が見たからこその偶然、ということだけを書くつもりだったのだけれども、今読んでいる本の影響もあって、自分の瞬間論が少し顔を出した格好になった。
etlivsfragment.hatenablog.com


さてさて、『Breaking Bad』いよいよあと3話まで来ました。ラストに向けてこの盛り上がりは事件ですよ!
 
 

0706(Thu)

にぎにぎした終電だった。学生と会社員が混在する車内というのは、時間帯によってコントラストが結構暴力的だよなと感じる。
 
コンビニで枝豆チップス的なものとビーフィーターを買ってスタンバイ。そして…『Breaking Bad』見終えました!!ぱちぱちぱち!最終Sは結末に向けて終始盛り上がりっぱなしだったのに、最終話はオフビートな時間がたくさんあって、クールだった。明日からは『ベター・コール・ソウル』に移行しましょう。いやあ満足満足。
 
 

0707(Fri)

めためたに暑かった。というか湿度が高くて汗をだばだばにかいた。歩きながら(×_×;)←こういう顔になっていたのが自分でもよくわかった。そのわりに周りの人たちがそんなにうんざりした様子でもなかったので、何とも言えない気持ちに。

3年ぶりに訪れたその街には前回も同じ用事で訪れていた。道、なんとなくの印象であっても意外と覚えているものだなと感じる。道中や用事を済ませた後の駅のホームなどで、何組かの親子連れとすれ違う。親子、なんてそれこそ飽きるほど見ているはずだけれども、仕事の中で見るのと日常の中で目にするのとでは趣が異なる。それは仕事においては僕側が役割を着ているということだけでなく、その場において子どもは児童・生徒としての役割を、親御さんは児童・生徒の保護者としての役割にそれぞれ袖を通していることからくるのだろう。日常の彼らは、「家族」としてのそれをまとっている。
 
いつ触れても、以前所属していたコミュニティには随分と愛されていたのだと感じる。もちろん邪険に扱われるなんてよっぽどだぞという思いはあるのだけれどもそれにしても。


解題をした。よければ与太話にお付き合いくださいという感じ。
etlivsfragment.hatenablog.com
 
シャムキャッツcoyote」が徹頭徹尾今の僕だなと思いながら、毎日新譜を聞いていた今週はここまで。
 

シャムキャッツ - Coyote (Music Video)

2017年7月7日の断片日記と解題

▼社会生活を円滑に送るための手続きにでかけたり、写真を撮られたりしていた。めためたに暑くて、道中滝のように汗をかいてしまう。みんなはそんなにうんざりしたように見えないのが不思議だった。
 
  
◆6月分の解題。なぜか今月は君や君とのことばかりになってしまった。お題からキーワードが出てきて、どうしてそれが出てきたんだろうと思いめぐらすと、その話にいきついたというケースが多かった。
    
1.クリーム
 
蜜月もはなればなれもこれ1本イランイランのハンドクリーム
 
 
・齢が30をこえて初めての冬、急に手が荒れるようになった。どうせ香りなんてすぐ消えるからと特に考えもせず気に入ったパッケージのものを使い始めた。初めて使っていたその日、一瞥をくれて「似合わないね」とだけ感想を漏らした君との最後の日々を終幕まで見つめ続けた観客のうちの1つだった。次の冬は別のものを使おうと決めている。
 
 
 
2.溝
 
3月の乗り換え駅は溝の口次は2人で来ようだなんて
 
 
・いつかの3月に君「たち」と出かけたとき、たまたま2人になったときがあって、なんとなくぼそっと言ってみた。君は予定通り無視をした。その後1年くらいは仕事で通りかかったり乗り換えで利用したりすることも何度かあって、ぼんやりと思い出すことが何度かあった。君も仕事に行くためにそこで乗り換えをすることがあったはずだが、2人が同時に乗り換えたのはあの日が最後だった。
 
 
 
3.万緑

「万緑」で画像検索後の世界ソシャゲまじりは環境破壊
 
 
ソーシャルゲームに使われている用語はどうやら多岐にわたるようで、たとえば神話関係なんかで画像検索するとそのゲームのキャラクターがヒットしまくるのでどうしようみたいな話を聞いたことがあって、そういうこともあるのかあと半ば感心?していた。今回たまたま「万緑」で検索したら同様の現象が一部で起きていた。検索結果にノイズが混じることはイメージ検索であれキーワード検索であれ避けて通れないことであって(実際には様々にすべがあって、必要であれば僕もそうしている)、なんとか了解しつつネットの海を漂うしかないのだが、「万緑」によって導かれる画像の性質のせいで、すわ環境破壊!と思ってしまったのでした。それ以上でもそれ以下でもないので、これは説明歌以外の何物でもない。
 
 
 
  
4.雨

「本当に雨が降るの?」と乗り出す身つなぎとめるはその不安だけ
 
 
・あの日窓の外を見ていた君があの場に残っていたのは、雨が降るか否かについて信じられるだけの何かが欲しかったから。傘を持つべきかどうか逡巡する君を横目に、僕はその「何か」を答えてしまったらきっとこの人は行ってしまうだろうと曖昧なことをムニャムニャと言っては遅延行為をはたらいていた。君はそんな僕の思惑を見透かしたかのように「濡れてもいっか、別に」とあっさりと荷物を減らすことを優先し、よどみなく出ていった。その2時間後、いまだ態度を決めかねている空を確認してから、大きい傘と折りたたみ傘を1本ずつ持ち、僕は出発した。
 
 
 
 
5.きみ
 
「ぼくのせい」「わたしがわるい」「いまなんて?」しおらしいかおきみのわるさよ
 
 
・がっつりダジャレを混ぜ込みたいという欲求もあるし、掛詞といふものについて上手に扱えるようになりたいなんて気持ちもある。本題。そんな顔をされたら許してしまうばかりか、そんな顔をさせてしまったと自分を責めだすことを分かってしおらしくしているのだろうか。だとしたらこの人は本当に悪い人だし、そうでなかったとしても珍しく素直な姿というものは、悪い予感を漂わせるには十分すぎるのであった。

 
 
 
テーマ詠「衣服」

横顔を見つめる僕の前顔を見つめるリブトップスのぬし・ねこ 


・ひな形はすぐにできたのだけれども、何度か手直しをした。「見つめる」を重ねているのは音のためというよりは君が話す時の独特のタイム感を忍ばせたかったからで、上の句から下の句にかけて微妙に音がガタガタしていく感じになっているのは、横顔を見つめているときの静寂と、その姿を見られていたことに気づくあのドキドキの対比。実際にはリブニットを着ていたのと、ブラウスの袖口にあしらわれていたネコと目があったのは別の日だったので、しっくりくる程度のガタガタを探すための作業がそこにはあって、それは随分と楽しいことだった。まあでも「前顔」が言いたかったのが1番、ではある。