2017年6月26日の断片日記

▼間違えて入ったスーパーマーケットからのこのこと出てきたところで、夏のにおいに捉えられた。季節のにおいというのは不思議だ。いつも不意に香ってくる。今日が特段他の日と比べて暑かったわけでもないのに。もちろん現実的にはまだまだ梅雨が続いていくだろう。でも夏はもうすぐそこまで来ていて、そして行ってしまう準備をも既に始めているのだ。
 
 
▼無事に手に入れてからというもの、シャムキャッツの新作ばかりを聴いている。フロントマンの夏目くんは「普通の作品ができたから普通に聴いていほしい」というようなことを言っていた。一聴した時はReal Estateだあなんて思ったものだけれども、実際にはどれもがそれよりも彼の言葉通りに普段着で、もっともっと僕らの日常のサウンドトラックだった。生活と人生のちょうどはざまで鳴っている音楽。だからこそ、こんなにも心と身体になじんでいく。今のところのいちばんのお気に入りは「Funny Face」と菅原くんがつくった「Four O'clock Flower」だろうか。


シャムキャッツ - Coyote (Music Video)

とりとめのない 景色に神様は似合わない
山手線を降りる 人混みに交じる
二度と帰らぬ 美しい日々に 正しさなんかを求めて
大丈夫別に 未練なんてないけど もしかしたらって 時折胸をよぎる
きっと元気でいるね

まいったな。まいったよ、ほんとに。このMVの井之脇海とりりかの街の歩き方も最高だ…。
 
 
▼この何でもなさに包まれて漂っていると、yogee new wavesが『Waves』で鳴らしているエモーショナルも恋しくなって、そのどちらもある意味では正しく夏だな、なんて思う。しばらく嫌いな季節が続くけれど、せめて「よい季節」であればいいな。