2018年2月の断片的な目次

・ 2/ 1 寒空の気持ちよさと引き替えに
・ 2/ 2 覚えててくれたんだ
・ 2/ 3 頼みごと
・ 2/ 4 お金が発生している時間とそうでない時間
・ 2/ 5 同居人(Google Homeさん)がやってきた
・ 2/ 6 部屋がいい香りで笑ってしまう
・ 2/ 7 充電
・ 2/ 8 グッバイフジヤマ / ダーリン!
・ 2/ 9 たぶんだけど
・ 2/10 せっかく来てくれたので ←???
・ 2/11 良かったと思えば欲がわいてくるものだから 
・ 2/12 えらくなったわけでもないのに1 
・ 2/13 えらくなったわけでもないのに2
・ 2/14 先を見通すことが苦手な理由ってもしかして

重ねられた生活 20180127~20180207

0127(Sat)

なんとなくの「うまくいかなさ」のようなものを目が覚めたときから感じていて、部屋を出る前からその予感が的中していることが分かるようなことが次々と。どれも決定打ではないのだけれども、小さなダメが重なっていくこの感覚。すごい、みるみるうちに負のエネルギーが集まり成すすべもなく気分が暗くなっていく。そんな不調さは多忙を極めた状況にひどい作用をして、もうあなたでさえも止めきれない、そういう具合にさせられてしまう。それでもこの人の放つ陽性の輝きはすごくて、今あるもろもろを放り出して彼女のことを大切に思わずにはいられなくなる。それでも今日の状況はとにかく具体的な改善を見せることはなくジ・エンド。ひとり終電へと吸いこまれていく。眠らずに待っていてくれたあなたへ明日の連絡。少しずつ硬くなった心を解いていく。寒さのため当初の予定を少し変更。プランをいくつか用意していておいて正解だった。逢瀬に関して大切なのは僕がどうしたいか・どうしてあげたいかではなく、彼女が何を受け取るかだ。そういう気持ちがある。話の最後にはずいぶんとやわらかくなって、いつも通り相手を甘やかすような気持ちが回復してきた。そうしてお互いに気の抜けたやりとりをしてから眠りについた。
 
 

0128(Sun)

風邪の気配をあれやこれやで奥にしまいこんではおめかしをして出かけていく。あなたの到着を待ちながら、あなたのいない世界のことを考えていた。小走りでやってくる姿を見ながら、無事に来てくれてありがとうと思う。職人の技を見ては「ここで働く!」と子どもみたいな感想をいう姿を笑ったり、やいのやいの言いながらおみやげを買いこんだり、2人でお願い事をしにいったり、奮発したご飯をおなかいっぱい食べたりした。普通のことがこんなにも素晴らしいなんて!という感動を噛みしめる。今の僕には「気持ち」しか話したいことがないから、それを話してあとはあなたのことをたくさん教えてもらった。部屋まで送り届けて、余韻をやり取りしながら、あとは僕がこの関係を「友人」かなにかの箱の中にしまいこめばきっと全部うまくいく、と思ってうっすら悲しくなる。そこに愛がある関係が先にできあがってしまうと、それよりももろい関係性に戻すのは困難だって話があって、それは実感としても良く分かる。それでも他人を大事にするやり方がよく分からなくて、特別な感情が対象にわくと、決まって前者に類するカテゴリへと入れてしまうような関わり方ばかりしてしまう。僕はこの恋で、愛をこえていくはずだったのに。そんなことを考えながら、ひとり揺られていた。がらがらの車内からあなたの部屋まで、立場と伝わってしまっているという関係性に寄りかかった甘い言葉が電波にのっていった。
 
 

0129(Mon)

問題だらけの職場に新たに問題が起きていて、そのあおりをもろに受けているのが自分なのだった。それでも現状辞めるという選択肢をすぐには取れない(お金がいるのだ!)ということを考えれば、ぐっとこらえていくしかないのであった。一所懸命にやれば報われるだなんて思うほどナイーヴではないけれど、それでも誰かの何かになればまあいいかと考えている。
 
James Blakeの新曲が未来だった。去年のドン・マクリーンのカバーも歌心があって良かったけど、やはり最前線という感じがするものはワクワクする。2018年の音楽もよい滑り出しだ。
 

James Blake - If The Car Beside You Moves Ahead (Official video)
 
ちなみにYoung Echoが今年アルバムを出すらしいというのを聞いてとても楽しみにしている。
  
 

0130(Tue)

今までにないレベルであなたが弱音を吐いた。僕としてはようやくここまで来たか、という思いだった。自分のことを名前で呼ぶ瞬間と、普通の言葉遣いと、そういうものを重ねての。でもすぐにハッとした表情で、こんなことを言うはずでは…との言。だから、そこにとびきりの甘やかしをまぶしていく。だがときに、それは自分が言われたい言葉ではなかったか。もちろん僕はやさしい言葉をかけられたからといってそれに甘えるほど対人の壁は低くないのだが、それでも。なんにしてもこの前の逢瀬はうまくいったということなのだろう。誰にとって、あるいは何にとって良かったのかはよく分からないが。
 
 

0131(Wed)

それで、好きな人を励ますためにお菓子を買い込んではメッセージカードを忍ばせる。あおいさんのガーリーな側面が出とるで…!とか思いながらことを進めていく。二人の関係が口を滑らせたあの日以来ゆっくりと進んでいることは明らかなのだけれども、どこへ向かっているのかはよく分からない。まあ本来人間関係なんてそんなもののはずなのだけれども。言葉を、名前を欲するのは何もこの手のことに関わらず顔をのぞかせる僕の癖だということを差し引いても、時々自分は何をしているのかと感じる。何にしてもしたいようにするしかないわけで。いつだってなんだってそうなのだ。
 
 

0201(Thu)

2時に寝て4時に起きる。寒空の下ぐんぐんと歩を進める。朝やけだ。きれいだ。綺麗な景色を見せたい人がいる人生で良かった。実際に見せられる機会はもう二度と訪れないにしても。無理がたたって昼前には調子を崩してしまったが、ここからは役割の袖が深くなる時期だ。倒れてはいられない。
 
生活をやり過ごすので精いっぱいで、勉強したり本を読んだりする時間がとれなくてうんざりしている。人生をゆくことは、たとえばあなたと過ごすことでかろうじて息をしているというような有様で。僕がしている仕事にはさも自分が特別な存在であるかのような振る舞いをする人たちがたくさんいて僕はそれがとても嫌なのだけれども、それでも換えがきくはずのことにこんなにも時間をつかって心をすり減らして、これでいいのだろうかと思ってしまう。なんとか立て直したい。
 
 

0202(Fri)

あなたが帰り道にカバンをごそごそとしているので待ってあげる。なんだろうと思っていたら、お返しとかではなくて…とお菓子をくれてあらあらどうもの景色。前に僕が好きだと言っていたものの上位モデルのやつだったのは後になってからはたと気づいたことで、その時は(なんでもないこととはいえ)そんな風に気持ちと時間を使ってもらえたことを嬉しく感じていた。その後ブルートレインが誰かの人生と引き換えに僕らの時間に色を足していて、そんなふうに考える自分の身勝手さにひんやりとしたものを感じながら、それでも僕が生きているのは「わたしのせかい」だからこそ、などと考えた。
 

0203(Sat)

人にプライヴェートな頼みごとをするだなんていつ以来だ?僕のことをよく理解している友人が聞いたらなんていうだろうか。僕自身はといえば「僕はこうやってわたしのせかいの中に誰かのわたしのせかいを溶かしていくようなやり方をするんだな」なんてふうに思っていた。
 
僕の人生。それは君と出逢う前と後で(僕の最後の日々という意味で地続きではあるにしても)劇的な転換がそこにはあったと感じている。君がいたから僕のわたしのせかいには僕しかいなかった。出逢っていなければ、それでもきっと同じような選択をしていたとは思うけれど、そうではなくて、わたしのせかいにもっと住人を呼び込むようなことをしていたかもしれないと思うのだった。だがそうするかどうかが問題なのではなく、いずれにしてもそれを自分がどのような方法でするのかということについて興味があって、その一端がここにきてようやく分かったので面白く感じているのだった。
 
あなたが一緒にいたがった(この時点で僕はもう意味が分からないのだけれども)ことと様々な偶然と、まあそんなこんなが重なってかなり頻繁に顔を合わせていた僕らも少し間隔が開くことになってしまった。素直に残念がる僕をしり目にあっけらかんとした姿を見せるあなたを愛おしく思う。その構造に何かを思い出すけれども、あの頃そこにあったようなヒリヒリとした激しい優しさは影をひそめ、現在そこにあるのは慈愛にも似た穏やかな優しさなのだった。
 
 

0204(Sun)

くたくたになって夜中に部屋に戻るとNetflixに『ER緊急救命室』が来ていた。喜び!以前S4の途中でうやむやになってしまっていたので続きを見ることにする。
 
 

0205(Mon)

今日は盛りだくさんでいろんなことが起こった。僕の知らないところでいろんな人が生きているということをひどく実感した日であった。
 
部屋に戻りながら「今までのこと全部消すから幸せになって約束よ」と「今までの過去なんて無かったかのように歌い出すんだ」の近似を思っていた。

大森靖子「マジックミラー」MusicClip
 

 
今にとどまれず、瞬間にたどり着けない僕らはどこを生きればいいのか。未来を生きるべきだと僕は思う。過去にしか未来はないが、過去に生きてしまえばそれは死んだも同然だ。過去に生きることを慎重に回避しながら過去を受け取りなおして未来を歩む。そういう姿勢が重要だ。ノスタルジーに中指立てるということ、今が昨日じゃなく明日だと思うこと、僕が文化から受け取っているものは10代の頃からずっと変わっていない。そのことが僕が僕であったことの(頼りないにしても)証のような気さえしている。全て現在につながっており、それは僕を貫いて未来へ向かって進んでいる。
 
 

0206(Tue)

次が遠いね、ということを電波に乗せて交わし合った。それにしても自分から寂しいなんて言ってくるとは思わなかった。う~ん…。まあこうして互いに互いを利用するくらいの方がいいのかもしれないねと思うことにした。
 
 

0207(Wed)

泥のように眠った。こころはギリギリだ。あなたがいなければ、今の僕に語ることなど何もない。


先々週から先週はここまで。
 

2018年1月の断片的な目次

・ 1/ 1 ロールモデル
・ 1/ 2 この朝やけを、見せたい人がいる
・ 1/ 3 顔を見に行ってみようかな
・ 1/ 4 マインドが子どもだと言えばそうなのかもしれないけれど
・ 1/ 5 いないじゃん
・ 1/ 6 この人を離すな
・ 1/ 7 泣いてしまいそうだ
・ 1/ 8 決断(去年から決断してばかりだ!)
・ 1/ 9 次はどうしようかな
・ 1/10 この人を離すな(2)
・ 1/11 大人になってしまったのだな、と
・ 1/12 花だね
・ 1/13 理解者
・ 1/14 歩かされている(あるいは歩かせるために)
・ 1/15 学生は大変だ
・ 1/16 「お話するの、とっても楽しいです」
・ 1/17 僕に任せておきな、の安売り
・ 1/18 「寂しいだなんて、どうして僕にそんなこと言うのさ」
・ 1/19 長い闘いの始まり(痛かった!)
・ 1/20 偵察(あわよくばの敗北)
・ 1/21 スムースさの対極
・ 1/22 わははは
・ 1/23 やっぱり外から見たらそう見えるんだって!!
・ 1/24 サンキュー準急
・ 1/25 ぜんぜんだめ
・ 1/26 疲れてるみたい
・ 1/27 君は俺とならどんなとこ行きたい(まさやんは偉大だ)
・ 1/28 「またすぐそういうことする!」「僕そういうとこあるからなあ」
・ 1/29 あなたが自分のことを名前で呼んだ瞬間のこととかいくつかの些細な気づきを
・ 1/30 愛の歌に背つかれて与えるより多く奪ってしまうんだ
・ 1/31 「ぜったいウソだ~」「さてどうかな?」

重ねられた生活 20180120~20180126

0120(Sat)

学生としての1日。試験を受けてきた。これが思ってた以上にできなくて、でもそれがなんだか嬉しくてニヤニヤしてしまう。なるほどこういうことか、ということが分かったのと、これもいつかできるようになるのだというワクワクがそこにはあった。暗くなるまでキャンパスで過ごして、それから街に投げ出されていく。自分よりも大きなものの一端に触れている。そのことの高揚が僕を歩かせた。夜風は確かに冷たくて、街には関係があふれかえり、信号の待ち時間は長かった。過ごし方が変わって、過ごす場所が変わって、思う人が変わっている。未来を生きよう。過去にしか未来はないにしても。
 
 

0121(Sun)

やるべきことをやった1日で、そうしたらやりたいことに少しだけの問題が生じてしまった。
 
 

0122(Mon)

天候が悪いとよけいに仕事場の最寄り駅のナンセンスな設計が(そこにはいろいろな理由があるのだとは思うのだけれども)浮き彫りになって気分を害す。昼ごろに強くなりだした雪はあっという間につもってしまった。こりゃ帰りは面倒なことになるなと思いつつも、まあそれでも帰れないということはなさそうだから、ひとりずつ同僚を見送っては、帰宅のピークタイムを避けるようにして(つまりはいつも通り働いたということだ)仕事を片づけては、何時に着いて何時に出発するつもりだったのかすっかり分からなくなってしまった電車を乗り継いで帰路に着いた。
 
あなたとやりとりをしながら、雪が彩ったそれのことを思っていた。関係性に名前がなくても、お互いのことを知りあうことはできるのだ。距離をつめてしまったがゆえに距離をつかみ損ねているような会話をしては、お互い「年相応」とはかけ離れているねと笑いあう。この人の持っている自由と無限を肯定できて良かったと思う。君のそれと似ているようで根本的に異なっているはずの。いつか言語化できたら素晴らしいことだと思う。
 
 

0123(Tue)

2人にしか分からないことでくすくすと笑い合っていた。僕らの仲が、はたから見ても良好に見えるようなことを指摘されて、また曖昧に笑う。それでも僕らしか知らない出来事が確かにそこには横たわっているのだった。それについては妙なこともあるものだと思うのだが、わけのわからない方向に小走りで行ってしまってはふにゃふにゃと笑う彼女を見てはしょうがないなの季節にまたいることを自覚する。思えば、君と過ごした日々の中にも「仲睦まじい」と形容された時間が確かにあった。
 
お待たせ、の声をかけながら野暮なことを聞いてしまいたくなる欲求にふたをする。あなたの街に関するたわいもない話に切り替える。寄りかかり、それを自覚しては立て直し、記録的だという寒波の前髪と僕らの関係性の輪郭に眼を凝らしながら別れた。
 
部屋に戻ってNetflix「このサイテーな世界の終わり」の第1話を見て、なんだか感激してしまった。思春期特有の過剰な自意識と正統派ロードムービーな旅立ちもそうだけれども、何よりもガールフレンドを連れてきた息子に対して「よかった。ゲイかと思ってた。それでもいいんだがな、もちろん。」と理解者を気取る風を見せる父親に「私がゲイで、彼がアセクシャルかも。最近は色んな人がいるわ。」と女の子が返す場面が最高だった。いつだって正しい時代感覚を持ってるのは若者だ。そう思う。
 
  

0124(Wed)

のんびりと進む電車の中で隣り合わせで揺られている。似ているところ、似ていないところの両方を知りあっていく。窓に映る姿、以前とは全然違うように見える。色んな感情をわきに置いたとしても、この人のことを知りたいと素直に思った。以前は君の中に僕のたどり着くべき場所へのヒントを探していた。そうではなく、この人自身を知りたい。そう思うこと自体はとても普通なことだ。むしろそれが先に来なければいけなかったはずなのだ。だからこそ、今日の7駅分は自分には大きな意味があったように思う。「優しくし合うことが許された」関係性というものを欲さないではないのだが、現状のルール下でやれることをやるしかない。それまで2人で冗舌に過ごしては笑い合っていたのに、別れ際はただ黙って視線を合わせ直したというのはルールの範疇だったのだろうか。
 
1時間ほどかけて自宅とはぜんぜん異なるところへ降りる。終電までの限られた時間をつかってあちこち歩く。目の前の景色が、数日後には全然違うふうに見えているはずだ。良い時間になりますように。願わくば、ルールが拡張していくほどの。
 
 

0125(Thu)

自分の限界が見える。無理をして拡大に賭けるかもしくは壊れるかを試すべきなのか、クオリティを落としながらうまくやる方法を探るべきなのか。曲がり角である。若さにはそれだけで価値がある。でも若い人にいろいろやってみろとか無責任なことを言うつもりもなければその時間を俺にくれ!という願望をぶつける気持ちもない。どうせそうであったとしても、自分が自分であるのならば同じようなことになっているはずなのだ。受け入れること。その「受け入れ方」というものを問われているのだ。
 
  

0126(Fri)

年間ベストの更新も終わったことだし、disc2的な話をしておこうと思う。毎回そうなのだけれども、あれは単純な好みで並べているわけではなく(もちろんベースはそうだけど)、振り返った時に自分にとってその年がどういうモードだったのかが分かるように、ということを考えて並べている。だから単純に聴いた回数とかで並べ直すと全然ちがう風景になるのだった。根っこの部分の人づきあいに対するスタンスとか、億劫さ、臆病さそういったもろもろのことは変わっていないのだけれども、君と本当に離れてしまったことによって消失してしまうのだろうと思っていたこれまでの命の遣い方が、対象と温度を変えても続いていくことが分かって、なるほどこれが僕の生きる作法なのだなということを愛憎入り混じった感情で見つめた2017年。自由を求めるということと、それには尊厳だけでなく「場所」が必要であること。そんなことを考えていたのだなと、この並びは僕に教えてくれている。本当に面白い。今週はここまで。
 
etlivsfragment.hatenablog.com