2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

サニーデイ・サービスがそばで鳴っていた僕の10年とすこし disc8

▼イギリスのバンドの中で一番好きなのがThe Kinksで、アメリカのバンドだとPavementな僕は、つまりは結局何にも間にあわなかったのであり、それはサニーデイ・サービスについても同じだった。彼らが駆け抜けた日々を追体験しながらも、どこかで「またか…」と…

重ねられた生活 20170916~0922

0916(Sat) 無理やり身体をたたき起して食いぶちを稼ぎに行く。こういう日に限ってわざわざ会いに来てくれる人たちがいて申し訳なく思う。いろいろ頂戴したりしては曖昧に笑って、役割のことを考える。 夜、少しの後悔をしながらそれでも優しさに救われる。一…

サニーデイ・サービスがそばで鳴っていた僕の10年とすこし disc7

学生時代を過ごしたマンションの部屋で一番好きな場所が天井だった。僕はその部屋を出るころ天井を写真に収めてウェブにアップロードした。それが僕のTumblrの始まりで、僕のページはLOVE ALBUMと名づけられ、「僕らのパーティまであとほんの少し」とキャプ…

サニーデイ・サービスがそばで鳴っていた僕の10年とすこし disc6

なんというか電車とか土地とかに縁のあるアルバムなんだよな、これ。無限、無間、いろいろあるけれど、『MUGEN』は夢幻のことだと思っている。それは概念としてのサニーデイと現実態としてのバンドの分裂の間から立ち上る空気とにおいがこのアルバムを支配し…

重ねられた生活 20170909~0915

0909(Sat) アウグスティヌス『告白』を読み始めた。以前図書館から借りて読んだのだが、前夜に中公版の3分冊すべてを買いそろえていた。 講談社から出ている『アウグスティヌス講話』は大変な名著であり、今でもその実存的な読み解きには感動すら覚える。で…

サニーデイ・サービスがそばで鳴っていた僕の10年とすこし disc5

実は前作までは時系列で追っていたのだけれど、この作品だけはかなり後になってからライブラリに収まったアルバムだった。というのも、混乱期の作品であるという事前情報と、本編+ボーナスディスクで計82分という大作であるということが、ためらいを生んで…

サニーデイ・サービスがそばで鳴っていた僕の10年とすこし disc4

解散前の作品の中で文句なしの最高傑作。バンドとしての充実具合が楽曲や演奏からも伝わってくる。全曲名曲のパーフェクトなコンセプトアルバムである。この余りに素晴らしいまどろみの迷宮に、彼らはいよいよ自分たちのバンド名を冠す。 『サニーデイ・サー…

重ねられた生活 20170902~0908

0902(Sat) 雨が降ると言っていたのに、一転爽やかな天気で素晴らしい気候だった。こういう日はそれだけでいい。またどうせすぐに暑くなってどうしようもない気持ちになるのだろうけれど、今はこの空気に浸ろう。とにかく早く季節が進んでほしい。そうしたら…

サニーデイ・サービスがそばで鳴っていた僕の10年とすこし disc3

前作とうってかわって不機嫌なギターストロークから始まる今作は、名曲ぞろいのキャッチーでコマーシャルな1枚だ。このころの曽我部さんは多産状態に入っていたようで、今作と傑作シングル「恋人の部屋」、それから4枚目のフルアルバムが同じ年にリリースさ…

サニーデイ・サービスがそばで鳴っていた僕の10年とすこし disc2

大学生の当時、好きだった女の子に思いを伝えることになる前だったかそれとも後だったか。その頃に聴いたこの作品から僕はその後の生き方をも左右してしまうような、とても大事なものを受け取ったように思う。それは気取ること、かっこつけることの重要性だ…

サニーデイ・サービスがそばで鳴っていた僕の10年とすこし disc1

※これを書き始めたのは8月の初めなのだ サニーデイ・サービス19年ぶりの日比谷野外音楽堂でのライブがある。その先にはこれまでの活動を振り返る書籍も出るとのことだ。そのどちらをも楽しみに待っているのだが、この辺りでサニーデイ・サービスとの思い出を…

重ねられた生活 20170826~0901

0826(Sat) 晴れますように…!ということばかり考えて仕事をしていた。 0827(Sun) サニーデイ・サービス、19年ぶりの日比谷野音へ。この日のことはいくら書いても書ききれずまとまらない。こんなんじゃ言葉が全然たりないのだ。 etlivsfragment.hatenablog.co…