2017年1月4日の断片日記

▼昨日からの流れで花屋に寄る。混んでいたので買うに至らなかったが、店内を非常に楽しく見た。あれこれ眺めてはそれらを部屋に、キッチンに、置く様を思い浮かべる。その中で、そういえば昨年は美術館に足を運ぶ回数が少なかったななどと思う。あれだけぎゃあぎゃあと騒いでおきながら、日常においても、非日常においても見ることをおろそかにしていたのだなと改めて感じたのだった。
 
 
▼店を後にしたときに、昨晩眠る前に考えていたはずなのに朝になると忘れ去ってしまっていたことを突然思い出す。ロセッティの『見よ、我は主のはしためなり』と、ターナーの『雨・蒸気・速度 グレート・ウェスタン鉄道』のことだった。どちらも見ることに対する大切な視座を僕に与えてくれた大好きな作品だ。眠る直前までそのことを噛みしめていたのだった。
 
 
▼部屋に戻ってベストディスクの作業を少し進める。毎年リストを並べ終えて、なるほど自分はこういうモードだったのかと分かるのが本当に愉しいのだが、今回に関しては並べ始めた時点でキーワードのようなものが見えた。もう10年以上やっている一人遊びだが大変珍しいことだ。となれば、なぜライブラリに加わり愛聴したのか、そのキーワードのもとにもう一度聴きなおしてみることが作業を通じてできるということ。まったく喜ばしい話である。