2017年1月8日の断片日記

▼ああ、これが「反復」だったのだ、と思いいたる。追憶は過去へ向かい、不幸へ到達する。だが、祈りの中で受け取りなおし再会し続けるこの日々は、未来志向の、まごうことなき「反復」そのものである。過去、僕は確かに君に導かれ、瞬間と永遠の深淵に足を踏み入れた。僕は僕の「大地震」を確かに経験したけれども、祈りの日々においては、「不在」は大した問題ではないのだろう。そう、信仰だ。僕はこれからも君に導かれ続けるのだ。
 
 
▼それでも…君は僕のためにいたわけではないのだから、一切とは無関係に、健やかに、穏やかに、憂うことなく、元気でやってほしい。うまくいってほしい。そうやって過ごしてくれていればいいなとそんなことばかりを考えて労働に励んだ。一方であの黒い塊は、まだそばにいるようだった。そうであるべきだとも、強く思った。