重ねられた生活 20180621~0704
0621(Thu)
J Husの新EP。相変わらずよい。
0622(Fri)
あらためてハインズの飛躍した新作を聴く。アラバマ・シェイクスの『Sound & Color』のときはいったいバンドがすごいのかプロデューサーのショーン・エヴェレットがすごいのかよくわからなかったのだが(結論、どちらもすごいのだ)、いやあこれはショーン、いまさらながら敏腕…!と思わずにはいられない。
Hinds - The Club (Official Video)
Hinds - Finally Floating
同じトーンだけど鳴りが違う。ちゃんと調べたら『I Don't Run』はゴードン・ラファエルがプロデュースだったのね。なんかもう良くなるべくして良くなったという感じ。
0623(Sat)
予定外のことが多すぎるでしょと笑う声を聴きながら、ただれたおとなになってしまったと思った。
0624(Sun)
朝方に恋人の部屋を後にして、休日の電車に乗り込む。窓から見た朝焼けがとてもきれいで、これを見ずにもう一度眠ってしまうなんてもったいないよ!と起こしに戻ろうかと思ったくらいだった。
吉澤嘉代子「残ってる」MUSIC VIDEO
朝帰りするたびにこれを思い出すくらいにはアタシ乙女だから…ちなみに吉澤嘉代子その人の声を初めて聞いたのがこの曲で、すぐにわれらが小谷美紗子を思い出した次第。
部屋に戻りシャワーを浴びて眠りに落ちて、夕焼けの頃にのそのそと起きだしてはまた電車に揺られていた。窓から見る景色がまたきれいで、教えなくては!と思っていたのだけれども、顔を見て、お久しぶりですと笑いあっているうちに忘れてしまった。
0625(Mon)
人間が死へと流れていくことが定められているならば、生きることは選択しなければ成立しないことか?と考える。死は選択してもしなくても訪れることではあるが、生きるというのはそうしなければそうならないことなのではないか。そうしようと思ってもそうならないことはあるにせよ。
0626(Tue)
アンダーソン・パークの新曲。お納めください。
0627(Wed)
引っ越しのことを真剣に考えた。
0628(Thu)
Young Echoの5年ぶりの新作を聴いた。前作ではブリストルシーンをレペゼンするその夜のサウンドにひどく興奮した(年間ベストに選んだ)ので少々ハードルを上げすぎてしまった(11人は多いよなあ)かなとも思ったのだけれども、彼らの不在(とはいえそれぞれに活動はしているのだが)の間に音楽の進化のスピードがものすごい勢いで加速したことが分かってそのことばかりが気になった。とはいえ、さすがの内容でハッとする瞬間がいくつもあって、ここらで夜の再定義をしなければいけないところなのかもしれないなどと思った。
Young Echo - Here
0629(Fri)
仕事の移動中にカニエの新作を聴く。国内でさえそうなのだから、海の向こうのもろもろは取捨選択さえすれば不必要な情報を遮断できる(そのことの危うさはあるにしても)ので、作品とその周辺のこととを切り離して聞けるので良い。(『プリグズリー・ベア』を見に行くかどうかを迷っているのは、その辺りの描き方がどうなんだろうなという興味からである)それにしても、ある種の美しさすら感じる。双極性障害は辛いけど最高だぜ!てお題目から、もうね。内面の弱さとエゴを相変わらずちゃんと昇華していて、才能というもののことを考えるのであった。
0630(Sat)
やっとターナー展に行けたのは良かったのだが、日の選択を誤ったと感じた。人が多すぎて満足に見れなかった。そしてそれ以上にやはり…見る力がなくなっている…。
0701(Sun)
昼寝をすると恋人が言い出したので、起こす役を買って出ては寝かしつける。クーラーはいらないというので、窓を開け、本を読みながら少し扇ぐ。子どもじゃんと笑う僕に眠れねえなあとの返事。夏の日曜午後の記号性、そういうものを実感する。ぐだぐだと話しながら全然眠る気配がないその人の隣で、僕もまたぼんやりと横になりあいまいに時間を過ごした。ゆっくりと、しかしあっという間にそれは僕らの間を駆け抜けていった。
0702(Mon)
われらがチャーリーXCXの新作群の中ではこれが好きです。しっかりと今のポップで抜群にキュート。こちらからは以上です。
Charli XCX - 5 In The Morning [Official Audio]
0703(Tue)
Arctic Monkeysの新作。今作もまた今だれも鳴らしてない音なのですごい。派手さはないけどラグジュアリーでセクシーさが増している。
0704(Wed)
最近風が強すぎませんか、ということを私は言いたい。梅雨前線の影響らしいけど、もうホントこれだけでイライラがすごい。別に前髪が死ぬからとかいうナイーヴな理由ではなく(それもあるけど)、前に進めないのだ。うまく。事あるごとに言っている気がするが、職場につながる道は設計ミスを疑うレベルでビル風が吹く。普通の日でも歩きづらい程度には。で、この強風である。雨が降る。傘をさす。傘が壊れる。きーっ!!というわけで、生まれて初めてレインコート(ジャケット?)なるものを手に入れた。濡れないという意味では最高である。だが蒸れる。汗だくである。時は21世紀。平成も終わろうかというタイミングであるにもかかわらず、こんなことすら人間は我慢以外の方法では乗り越えることができないのかと思ってしまう。
先週と今週はここまで。